料理人になる方法|料理人になるには就職?学校?

料理が好きな人だったら、「料理を仕事にしてみたい」「料理人・調理師という仕事についてみたい」と考える人は少なくないです。

しかし、料理人にはどうやったらなれるのか?と疑問を持つ人もいるでしょう。
また調理師は国家試験ではあるが、やはり学校に通った方がいいのか?それともいきなり就職をした方がいいのか?というどんなルートがあるのかと思う人もいるでしょう。

今回は、【料理人・調理師になる方法について】ご説明していきます。

若豆

調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。

ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。


料理人と調理師

まず料理人と調理師という2つの言葉が何が違うのかをお話しておきます。

どちらも「料理を生業としている」ことに違いはないでの職業的にはほぼ同じ意味合いです。
違うのは、国家試験である調理師免許を持っているかいないかということです。

料理人と調理師の違いは調理師法において調理師名簿に名前を記載されてるかいないか(調理師免許の取得)による違いです。

料理人には免許がないとなれないの?

料理人になりたいけど免許がないとなれないの?と思う人もいるかと思いますが、
そんなことはありません。 

調理師免許を持っていなくても【料理人】を名乗ることは出来ます。一方で【調理師】を名乗る場合は必ず調理師免許を有していないといけません。

これは厚生労働省によって昭和33年に制定された「調理師法」という法律に定められていて、調理師免許を持たない無資格のものが調理師を名乗った場合には罰金刑に処されることもあるので、十分に注意したいところです。

料理人になるにはどうしたらいい?

料理人になるためのルートは大きく分けて2つあります。

専門学校・大学調理学科から学ぶ

まず専門学校や調理学科のある大学に進学するルートです。

「右も左もわからない状態でいきなり職に就くのが不安」「一から丁寧に基礎を学びたい」という人にはおススメの方法です。

調理の専門学校・大学になると調理師免許の取得まで行う学校が大半なので同時に調理師免許の取得がでるのもメリットです。

専門学校では、実習時間(調理の実践科目)が圧倒的に多いのでより技術も磨くことも出来ます。
先生や先輩が丁寧に「手に職」の技術を教えてくれる機会も多いでしょう。

途中で栄養士への転換もできたり、料理人として働く際に有利な資格も取得しやすいのもメリットです。

デメリットとしては、学費としてまとまったお金が必要になることです。

飲食店に就職する

もう一つは、いきなり飲食店に料理人として採用してもらうルートです。
料理人になるのに必要な資格はないのでいきなり料理人として現場で技術を磨いていく方法もあります。

「働きながらより実践的な技術を学びたい人」「一刻も早くプロとして活躍したい人」におススメの方法です。

学校に通う資金が必要なく、収入を得ながら学べるメリットがあります。
専門学校を出ていても、いきなり就職しても、実際プロの現場に出ればどちらも新人です。
だったら早めに現場に立つ方が出世する可能性も大きい場合もあります。

その反面、いきなりセンスを試されるということなので多忙な日々が続くでしょう。

専門学校では、学費の中で食材を調達するので一人当たりが触れる食材が限られます。しかし、飲食店では少ない人員の中でお客様に提供する料理を仕上げるので一日に触る食材の量が圧倒的に多いです。

色々な面でいきなり飲食店に就職する方が技術の進歩が速いのは必然的です。

デメリットとしては、一社会人になるので仕事をしながらと多忙な時間が続きます。
「調理師免許を取得したい」といった場合に空いた時間でやりくりしないといけません。
学校に通う資金が必要なく、収入を得ながら技術を学べる代わりに「時間が少ない」という点でデメリットを感じる場合があります。

\職場別の料理人の仕事について別記事もあります/

料理人に必要なスキルは?

料理人になるのに必要なスキルは、料理の技術や知識だけではありません。

  • コミュニケーション能力
  • 語学力・英語力
  • コンピューターリテラシー

その他にもこのような必要スキルがあると思います。

コミュニケーション能力

料理人はひたすら料理を作っているだけ、と思わないでください。
コミュニケーションに関しては、どの仕事も一緒で社会に出ればいつ何時でも必要とされるスキルです。

料理人で言えば、「接客」です。カウンターのお仕事(寿司屋・天ぷら屋・オープンキッチンのレストランなど)に付けばお客様と話すことも日常ですし、厨房内でもホールスタッフとの連携が必要不可欠になります。組織に所属すれば先輩も居れば後輩も居ます。

逆に料理人は特にコミュニケーションが多い仕事と言ってもいいです。

語学力・英語力

料理人の世界でもグローバル化は進んでいます。

私の元職場でもバイトで他国の人が働いているのも見かけましたし、名門の寿司屋で外人さんが料理場にいるケースもありました。

また、私、若豆の経歴にもありますが、英語を喋れることで海外での活躍も可能になります。
日本の名店が海外出店しているケースは稀ではありません。
海外でも料理人として活躍が出来る時代でもあります。

そして接客業でもあり、言葉遣いなども厳しい世界でもあります。
敬語の使い方など語学力も大いに必要なスキルといっていいでしょう。

コンピューターリテラシー

料理人だから料理だけ出来ればいいなんて時代ではありません。
役職が上がってきたり、独立して自分の店を営んだりすれば、メニューや広告も自分でやらないといけませんし、会社に居てもメニュー作りや書類提出でパソコン作業は必須になってきます。

IT社会は当たり前の世の中なので、パソコンが苦手だけど料理人なら大丈夫と思わない方がいいです。

料理人になるには専門学校?就職?

結局料理人になるには、どちらの道がいいか。

それは、「一から丁寧に基礎を学びたい」「働きながらより実践的な技術を学びたい人」か人それぞれ考え方で変わってきます。

それぞれ良いところを紹介していきます。

専門学校からの料理人

専門学校からの料理人になるメリットは3つあります。

  • 就職サポートがある
  • 知識や技術を丁寧に学ぶことが出来る
  • 和洋中だけでなく製菓製パンまで幅広く知ることも出来る

幅広い専門知識から専門性の高い1つの分野を選ぶ選択肢も出来る点でも専門学校のメリットであります。また多忙な仕事中ではないでの一つ一つ丁寧に先生から聞きだすことも出来ます。

また就職サポートがあるのが一番のメリットです。

先生方も元々プロとして現場に立っていた人ばかりなので、実際の職場の雰囲気などを聞けるのは利点です。 自分のやりたいこととお店の感じを照らし合わせて、おススメの就職先を見つけることが出来るかもしれません。

いきなり飲食店就職の料理人

そのまま飲食店に就職して料理人になるメリットは3つです。

  • 収入を得ながら学ぶことが出来る
  • 触る食材が多い
  • すぐに実践的な技術を学べる

飲食店に就職して料理人になる大きなメリットは、収入を貰いながら学ぶことが出来る点です。

多忙な日々が続きますが、その日々が個々の技術を大きくしてくれます。
最初は洗い物という職場も少なくはないですが、圧倒的に触る食材が多いので成長は早いです。
専門学校にいれば2年の社会人ロスがあるのでその間に実務経験を2年熟すことが出来ます。

専門学校卒業でもそうでなくても、新人は新人です。
専門学校卒業だからいきなり料理を作らせようとするお店は実際少ないです。
焼物にしてもオードブルにしてもそのお店のやり方があるので必ず下積み期間と言うものがあるのが現実です。

いきなり現場に立つのが向いていると思う人は是非、思い切って行ってみるのもいいでしょう。

まとめ【若豆のおススメ】

私、若豆は専門学校からミシュラン店に就職しました。
個人的な意見ではありますが、専門学校を経由することで就職先のことをよく知った上で仕事先を選ぶことが出来ました。 職業体験実習もありますし、先生も元名門店の板前だったので職場に関する意見も聞くことができました。

専門学校在学中にバイトで銀座のレストランで働くという時間も作れた点でも専門学校のメリットだと思ってます。 バイトでの経験は、その業界やお店を稼ぎながら客観的に見ることも出来るいい機会です。

私は、料理人を目指すのにまず専門学校に行くのもおススメします。

もちろん人それぞれ考え方も違うので自分に合った道に行くことが一番です。
今回の記事は料理人を目指している方の少しでもの参考になれば幸いです。

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