自家製の漬物の賞味期限はどれくらい?|自家製漬物の保存方法
ぬか漬けや浅漬け、糀漬けは家庭でも作ることが出来ます。
冷蔵庫にある野菜で簡単に作れて、次の日の添え物に役立つ【漬物】。
しかし、市販と違い自家製で作ると賞味期限表示なんてありませんよね。
そんな自家製漬物の賞味期限はどれくらいと考えた方がいいのか?
そして保存方法も合わせてお話していきます。
若豆
調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。
ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。
自家製漬物の賞味期限
漬物にすると日持ちするイメージがあると思います。
しかし、意外と日持ちしないのを覚えておいてください。
野菜自体の水分を抜いて作られるので菌は繁殖しにくいように思えますが、実際に干物のように多くの水分が抜けているわけではありません。
漬物全般でお話すると賞味期限は冷蔵保存で長くみても2・3日と考えておいてください。
\別ページにて菌が繁殖しやすい自由水のお話もしてます/
市販で売られている漬物は、保存料をしようしていることもあるのでそれなりに日持ちする表示になってます。 賞味期限表示を守って早めに召し上がるようにしましょう。
しかし、開封してタッパーに入れ替えたり箸で取り分けたりすると2・3日で傷んでくる場合があります。食べれても味が落ちてしまう可能性があります。
塩分濃度で腐りやすさも変わる
塩分や糖分が強い食材は、腐りにくいです。
塩分や糖分が強い食材の中は、細菌にとってそれだけ過酷な環境であるということです。
そして脱水効果で細菌が生きることができる自由水が少ないと考えられます。
漬物も沢山種類があります。
その塩分濃度で腐りやすさも変わってきます。
漬物の種類 | 塩分濃度 | 日持ち |
浅漬け | 約2% | 2日 |
ぬか漬け | 約3~4% | 2、3日 |
長期保存向け (たくあん、高菜、野沢菜 等) | 約8~10% | 1週間ほど |
\美味しい漬物は京都/
減塩タイプの漬物は要注意
塩濃度で日持ちの時間も変わるので、もちろん健康食品で愛されている「減塩タイプの漬物」は、腐りやすいです。
漬物=保存食という勝手に生まれた概念を捨てて、減塩タイプの漬物を買う場合は、賞味期限に気を使いましょう。
漬物の上手な保存方法
ジップロックで真空
一番いいのは出来るだけ空気に触れないようにすることです。
漬け汁があるタイプの漬物は、ジップロックに。
ぬか漬けなど汁がないタイプは、タッパーでも構いません。
基本、漬物は空気の抜きやすいジップロックでの保存をおススメします。
ジップロックに入れて冷蔵保存しましょう。
冷凍保存は?
漬物の冷凍保存は、NGです。
材料が野菜の漬物なので、冷凍することで野菜の繊維が破壊されて食感がなくなってしまいます。
ふにゃふにゃの漬物なんて美味しくありませんよね。
漬け汁は捨てないで!
漬け汁に浸して作っている場合は、漬け汁は捨てないことをおススメします。
漬け汁に漬けたままの方が日持ちします。
しかし、その漬け汁も綺麗に使わないと腐ってくるので
漬け汁から綺麗な菜箸などで取り出して切って使い切るようにしましょう。
まな板で切った後の物、手で触った後の物を漬け汁に戻すのも漬け汁ごと腐りやすくなってしまいます。
鷹の爪を入れる
鷹の爪には、防腐効果があり様々な保存食に使われています。
「お米の保存」・「ぬか漬け」など香辛料としての味付けだけでなく保存用の添加物として使えます。
家庭で作る漬物の量でしたら半分くらいでも十分防腐効果が発揮できます。
1つ入れると辛さが気になるという人は、半分でも大丈夫です。
(※細かく刻むとより辛味が強くなるのと同時に食べる時に漬物に付着しやすいので丸々か半分で種を取っていれるといいでしょう。)
まとめ
【漬物=保存食】のイメージが強くなってきているのか、漬物は日持ちすると思ってしまいがちです。
漬物全般は、意外と長期保存がききません。
調理するたびに雑菌も付着していくので、もはや生で冷蔵庫に保存しておく方が日持ちする野菜もあります。
漬物を作る際は、召し上がる前の日とかに作りましょう。
今回は、自家製した際、漬物の賞味期限と保存方法についてお話しました。
参考にしてみて下さい。
\京漬物は、上品な味と美味しい旨味が特徴的/
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