カット野菜って栄養ないの?!|時短の味方「カット野菜」について

今や家庭でも主流化している「カット野菜」。カット野菜とは、すでにカットされている状態で販売している商品であり、自分で野菜を切る手間を省いてくれる時短にはもってこいの商品で便利ですね。

しかし、切って販売まで放置されている「カット野菜」は、「栄養価が抜けているのでは、、、?」「結局食べても健康生活にいい影響ないのかも、、、?」などと心配される方は多いと思います。

この記事では、「カット野菜は栄養がないのか?」 そして切ったら変化する栄養素についてなどお話ししていきます。

若豆

調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。

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カット野菜は栄養が落ちる?!

カット野菜に関しては、「栄養がない」「薬品たっぷり」という噂があるのは事実です。

正直、カット野菜が栄養価が落ちているのは間違いではありません。

しかし、スーパー等で販売してる「カット野菜」に限って栄養価がないというのは大きな誤解があります。

カットで抜ける栄養素

野菜のカットで抜ける栄養素で多いのは水溶性ビタミンです。 ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・ナイアシン・ビタミンB6・ビタミンB12・ビオチン・葉酸などが水溶性ビタミンなのです。水溶性という言葉なだけに水に溶けやすい性質を持っています。

これらの栄養素がカットされた断面から水洗いすることで水に溶けて抜けていってしまうのです。

しかしながらすべてが抜けてしまうことはありません。
野菜の種類や調理工程にもよりますが、一般的に茹でる調理工程で約1~3割の栄養素が抜けると言われています。水洗いでも1割前後抜ける可能性もあります。

また細かくカットされた野菜は空気や水に触れる断面が増える為、より抜ける栄養素は多いと言えるでしょう。

大きな誤解

「カット野菜商品」が栄養がないのではなく、カットされた野菜が水洗いをすることで栄養が流れ落ちていくというわけです。

なので「カット野菜」に限らず家庭でカットした野菜も水に晒しておくだけで栄養が抜けているのです。

そして、全部が抜けるわけでもなくカットして水あらいをした野菜は、約3割の栄養素が抜けると考えられます。

また、脂溶性ビタミンであるビタミンA・ビタミンD・ビタミンEそして食物繊維等は、水洗いで失われることはありません。

切って放置することで効果が増す野菜

玉ねぎの硫化アリルは、空気に触れることでアリシンに変化します。アリシンは、「血液をサラサラ」にする作用がある栄養素です。

このように中には、カットすることで効果が出てくる野菜も沢山あります。

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薬品は?

カット野菜に関しては、次亜塩素酸ナトリウム・電解次亜水・熱処理の3つの殺菌管理が採用されているのですが、基本殺菌したあとも綺麗に流水で洗い流すようですので、薬品だらけとは言い難いですね。

家で野菜を切る時どうしたらいい?

一番いいのは水溶性ビタミンをできるだけ逃がさないためには、カットの前に洗うのがいいでしょう。

切ってから水に晒せば短時間でシャキシャキになりますが、細かくカットすればするほど水分との接触面が増えて溶けだす水溶性ビタミンが多くなります。

水洗いの段階ではできるだけ大きい状態で洗うことで水に溶け出す栄養素を減らすことができます。

水分や空気に触れる断面が少ないカットの前に水洗いをして農薬等を落としましょう。

【結論】カット野菜は栄養がないわけではない

カット野菜は、栄養価が全くないわけではありません。

ただカットされて細かくなっている分、水洗いや湯通しをした時にカット前の野菜より抜ける栄養素は多くなるということです。

カットされたサラダ野菜の場合は、殺菌消毒はされているので気になる方も居ると思いますが、栄養素を考えたらそのまま召し上がるのがいいでしょう。

栄養素をできるだけ逃さないでおいしい野菜を楽しみましょう!!

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