「きゅうり」の栄養素の知識|実は世界一栄養素がない野菜?!|

食卓にも外食でも食することが多い胡瓜(きゅうり)! 夏になると涼しさを味合わせてくれる食材としても多くの人に親しまれていると思います。

しかし、胡瓜は「世界一栄養が少ない野菜」と言われています。

あのギネスブックに”Least colorific fruit”という記載がされています。 ですが、マレーシアに寿司職人で移住していた若豆は気づきました。直訳すると「もっともローカロリーな果実」! そう!fruit(フルーツ)!ですからね!!

どこからか、誤認が広まってしまった様ですが、栄養価は低いのですが全くないという訳ではありません。

今回は、変なきゅうりの誤認ときゅうりの栄養素についてお話します。

若豆

調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。

ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。


きゅうりのギネス記録

きゅうり(胡瓜)は、「カロリーが最も少ない果実」としてギネス記録に記載があります。

植物学上、果菜は果実に含まれることから記録には、果実との分類になるのと我々の私生活上では野菜との認識が強いことから誤認に繋がったのでしょう。

発熱量が最も少ない果実はキュウリ(Cucumis sativus)で、16キロローカル/ 100g(73キロローカル/ポンド)です。

https://www.guinnessworldrecords.com/world-records/66497-least-calorific-fruit

きゅうりの栄養素

きゅうりは、100gあたり16キロカロリーと低カロリーなのですが、決して栄養素がないわけではありません。

  • カリウム ⇒1400mg
  • ビタミンK ⇒240㎍
  • ビタミンC ⇒100mg
  • 食物繊維 ⇒7.9g

このような栄養素が100gあたりのきゅうりには含まれていて、ビタミンCに関してはトマトの約1.3倍の量が含まれており、食物繊維もキャベツと同等の量だと言われています。

こう見ると必ずしも栄養価が世界一低いというわけではないことがわかりますね。

きゅうりに含まれるアスコルビナーゼとは??

デメリットのお話しになりますが、きゅうりに含まれる「アスコルビナーゼ」という酵素には注意が必要です。

アスコルビナーゼはビタミンCを酸化させる作用があります。したがって、ほかの食材から摂取したビタミンCまで破壊されしまう恐れがあるので食べ合わせには注意が必要です。

どうしたらいいの???

アスコルビナーゼを失活させるには、加熱が酢漬けが効果的です。

もちろんきゅうりに含まれる元々のビタミンcも加熱により弱まりますが、他の食材から摂取したビタミンCまで酸化させてしまうことは防ぐことはできます。

きゅうり料理の活用方法

ではきゅうりは食べない方がいいのか? というとそうではありません。

主成分が水分で出来ているきゅうりは、夏の火照ったからだを芯から冷やしてくれる効果も期待できますし、鮮やかな緑色は、食卓に新鮮さや鮮やかさをもたらしてくれる盛り付けには欠かせない食材です。

まとめ

「きゅうり」の誤認や栄養素についてご説明させていただきました。

「きゅうり」は低カロリーという面ではダイエット食にも向いていますが、普通にとることでビタミンCまで阻害されてしまうとせっかくのダイエットなのに健康や肌にも影響がでますね。

ダイエットは長期的にみて健康的に行わなければ意味がないという若豆の自論ですが、栄養素への管理の雑学として頭の片隅にでもしまっておいてみて下さい。

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