じゃがいもは生で食べれる??|じゃがいもの毒と生のじゃがいも調理法

「ポテトサラダ」や「フライドポテト」、「カレーの具材」など火を通して召し上がるイメージが強いじゃがいもです。

生で食べるイメージのない「じゃがいも」ですが、生でも食べれるのでしょうか?

今回は、じゃがいもの生での食べ方と危険性についてご紹介します。

若豆

調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。

ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。


じゃがいもは生で食べれる?

和洋中どの料理においても万能に使用される「じゃがいも」。

果たして生でも召し上がれるのか、、、

結論からお話しすると生でも召し上がれます

生で食べるメリット

食材の栄養素には、加熱や水洗いをすることで抜け出す栄養素があります。

ビタミンと言ったミネラル分を効率よく摂取するには、生で召し上がるのが一番効果的です。

じゃがいもに多いミネラル分は、「ビタミンC」です。
100gあたり28mgのビタミンCが含まれているじゃがいもですが、加熱により約半分まで減少します。

又ビタミンCは水溶性ビタミン(水に溶けやすいビタミン)であるため水洗いでも抜けてしまいます。

生で食べる注意点

生で召し上がれることは確かですが、

いくつか注意点を理解しておく必要があります。

じゃがいもの毒素

じゃがいもには、「ソラニン」・「チャコニン」といった天然毒素を含みます。

これらを多く含むじゃがいもを食べると毒素による症状が出やすいです。

主にじゃがいもの「芽や緑色の部分」に多く含まれるので、購入するときは、芽が出てたり・緑に変色しているじゃがいもは避けましょう。

では、どのくらい摂取したら症状がでるのか?

体重50㎏の人の場合、ソラニンやチャコニンを50mgの摂取で症状が出るとされています。
想像がしにくいと思いますので、新鮮で芽が少ないじゃがいもと比較してみましょう。

あくまで基準値です。 きれいに処理したじゃがいもで600gくらいまでは、計算上は食べれます。

沢山食べるのは要注意

毒素は理解しましたが、じゃがいもはでんぷんを多く含みます。でんぷんは、人間の体内では消化されにくい性質があります。

通常、生の状態では「βデンプン」です。これが加熱されると「αデンプン」に変化して消化されやすい状態に変化します。

この「βデンプン」の状態では、消化行動を妨げお腹を壊します。

大福をイメージしてくれればわかりやすいと思います。片栗粉を生で食べれないですが、皆さんが大好き大福にまぶしてあるのは片栗粉で、「片栗粉」はじゃがいもの「βデンプン」のみを取り出して作られています。
このように少量なら問題なく召し上がれます。

生じゃがいもの調理法

生のじゃがいもは、

  • 新鮮なもの(芽が出ていないかしっかり確認)
  • 食べる量は1個未満
  • 切ったじゃがいもは水に晒す
  • 男爵よりメークイン

このポイントに注意しましょう!!

男爵イモより「メークイン」の方がねっとりしているイメージだと思いますが、メークインは比較的でんぷん質が少ないので安心です。

若豆おススメは、生じゃがいもサラダ

  1. じゃがいもをスライサーでスライスした後に細く千切りします。
  2. 千切りしたじゃがいもを水にさらします。
  3. △のタレを掛ける
  4. 煎りごま・刻み海苔をかける

△タレの割合

  • 濃口醤油 大匙1
  • お酢   大匙1
  • 砂糖   5グラム(大匙 1/2)
  • 胡麻油  少々
  • 味の素  ひとつまみ

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