自宅に蒸し器がない場合の裏技|蒸し器がない時の代用品は?

焼売(シュウマイ)や茶わん蒸しなど、蒸し物料理って沢山あります。
「だけど蒸し器がない…」という人は少なくないと思います。

蒸し器を買うとキッチン棚は嵩張るし、洗い物も増やしてしまうと思い買い揃えていない家庭も多いでしょう。

最近の冷凍焼売(シュウマイ)などはレンジでも作れるように出来ていますが、やはり蒸し器で来る方が断然美味しかったりします。

今回は、【自宅に蒸し器がない場合の裏技】を紹介します。
実はキッチンの物を組み合わせることで簡易的な蒸し器を作ることが出来るんです!!

若豆

調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。

ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。


自宅に蒸し器がない時の対処法

蒸し料理は、水蒸気の熱気を利用して加熱する料理方法です。
「沸騰した水に食材を漬けない」、「蒸気を対流するために蓋をする」、「結露した水分がそこに溜まらないようにする」この3点を抑えることで蒸し器が完成します。

具体的に説明していきます。

下に水を張って沸騰させ、水蒸気を発生させます。その沸騰した水に触れない高さの高台が必要なことと蒸し器内で結露した水分が溜まらないように穴空の台を用意します。後は蓋が出来れば完成です。

構造はこんな感じ⇩

自宅で蒸し器がない場合に使える代用品

自宅に蒸し器がない場合は、以下のもので代用することが可能です。
(効率がいい物をいくつかピックアップしてみました。)

  • お皿
  • 裏ごし
  • ザル

お皿

お皿で台を作り、その上にお皿を乗っけても蒸し器になります。

しかし、蒸し器内は沸騰してますので、ガラスや陶器ではカタカタと音がなります。
もろい器やタイミングが悪いと最悪割れてしまうデメリットがあります。

もう一つ欠点は、器に穴が空いてないので蒸気の対流がよくないことと穴がないので器に結露した水滴が垂れて溜まっていくことです。

もち米や蒸し野菜・焼売(シュウマイ)などは、下に水が溜まるのもデメリットです。

もし器で蒸すのであれば、蒸し時間を流すすると安心です。

裏ごし

裏ごしの場合は、逆さまにして鍋に入れれば下皿なしで使えます。

鍋の途中で引っかかるような大きさであれば、網目を下にして使えば沸騰しているお湯に付かないで使えます。

細かい穴が空いているので結露した水が溜まることはありません。
裏ごしの大きさが鍋より少し小さめな必要がありますが、蒸気が対流しやすいのでどんな蒸し料理にも万能に使えます。

最も万能な方法と言っていいでしょう。

焼き物を使う際の網を高台の上に乗せても万能な蒸し器になります。

網の場合対流性は良いのですが、穴の間隔が広いのでもち米などの粒がある食材はすり抜けてしまう場合があるので蒸すことができません。

また、器で蒸す場合も器の底の面によって足場が不安定なので蒸している途中に倒れてしまう可能性もあります。

通気性がよく対流するのですが、料理によっては傾いたり倒れたりするリスクがある方法です、

ザル

高台の上にザルをそのまま置く方法です。
水量を少なくすれば高台の足が無くても蒸せる場合があります。

網目状になっているので、通気性がよく蒸気がしっかり対流します。

しかしボウル状の形をしているザルは、平らになっている底の面だけしか蒸す食材を置けないの少量しか蒸すことができません。 多めの量をする場合はおススメできません。

もし焼売などを沢山蒸したい場合は、何回かに分けて蒸す必要があります。

その他の蒸し方

蒸し器に代用できる器具がない場合もあります。
その場合に蒸し器を作る以外でも食材を蒸せる方法はあります。

電子レンジで蒸すのは?

電子レンジでも耐熱容器があれば蒸すことが出来ます。
耐熱容器に蒸したい食材を入れて少量の水を入れてラップをして加熱するだけです。

電子レンジの方が圧倒的に時短にはなりますが、加熱にムラができやすいのがデメリットです。
じゃがいもやさつまいもなどの火の通りにくい食材は、ムラができやすいでしょう。

電子レンジで茶碗蒸しは温度調節が難しく、慣れていないと巣(気泡がある状態で凝固した穴)が入った茶碗蒸しになる可能性あります。蒸し上げることは出来ますが、綺麗に仕上がるには何回か重ねてコツがいるでしょう。

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直(じか)蒸しも出来る

直接鍋に食材を入れて1/3くらいの少量の水を張って蒸し上げる方法です。

蒸し野菜や茶碗蒸しで対応できます。

水に浸っている部分が茹で状態になってしまうので食材を均等に旨味を残すことが難しいですが、蒸すことが出来ます。

茶碗蒸しは、底の部分に巣が入ってしまうことがありますが、レシピの時間通り蒸せば電子レンジより比較的綺麗に蒸し上げることが出来ます。

自宅におススメの蒸し器

蒸し器が一つあるだけで料理の幅がグンッと上がります。
自宅に蒸し器がなくても簡易的に作ることができることを紹介してきましたが、
やはり「ありあわせの調理器具だけではサイズ感が上手くいかない…」なんてこともよくあります。

しかし、通常の蒸し器は2段重ねになっていてキッチンに置くと嵩張ってしまったり、とても不便ですよね。

そこで家庭で置いといても嵩張りにくく使い易い蒸し器を紹介します。

【ヨシカワ フライパンにのせて簡単蒸しプレート】

フライパンにのせるだけのお手軽蒸し器具です。
家庭での使用に多い24~26cmのフライパン使用です。(サイズを確認してから購入しましょう。)

ドーム型の蓋もついているので、茶碗蒸しはもちろん、蒸ししゃぶ、温野菜サラダ、中華シュウマイまで作ることが出来ます。

まとめ

蒸す調理法は、茹でるに近いように思われがちですが、加熱温度ももちろん、食材への火の入り方も違います。

食材によっては旨味や栄養を逃がさずに調理できる点でも使い分けができると料理上達やレパートリーに繋がってきます。

難しいことは考えなくても、野菜を切って蒸すだけの「蒸し野菜」で栄養価も高くヘルシーな食卓に出来ます。

是非蒸し物料理にも力をいれてみて下さい。

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