ミネラルウォーターと料理|「軟水・硬水」の料理の使い分け【料理には欠かせない水】
普段料理では、水道水を使っているのが一般的ではあるとは思います。
日本は国民が私生活で安全な水が使える国としてもトップですね^^ 日本人でよかった!
しかしながら、塩素を使用して安全値を高めている水道水は塩素臭がします。
この塩素が食材の風味や味を邪魔していることもあるのです。
若豆
調理学校卒⇒某ミシュラン和食店⇒海外で寿司経験後、家業を継いだ若大将。現在はライターと寿司屋の4代目若として活動中。
ここでは、初心者から料理上達を目指す方まで、料理の楽しさから便利になる豆知識・基礎やプロの技まで、料理に関する有益な情報を投稿中。
ミネラルウォーターと料理
「軟水」と「硬水」の違い
ミネラルと言われるだけあってミネラルウォーターには、ミネラル成分(無機質)が含まれています。
軟水・中硬水・硬水に分類されていて、硬水になるにつれてミネラル分は多く含まれるようになります。
標高差が激しく、土地が狭い日本。山から流れ出た水が海まで到達するまでの距離が短いので日本の水は、軟水が主になります。逆に土地が広く、地層にミネラルが豊富に含まれている欧米諸国では、海までの距離が長くゆっくりとミネラルを吸いながら流れる水は、硬水を作り出します。
料理への活用・使い分け
水道管理がない昔は、その土地の水を利用して料理をしていました。その土地の食文化はその土地の水と関連しているのです。 化学の進歩も今ほどでもないのに先人の知恵というものは、本当に理に適っているのもが多くて驚きます。
そんな料理の使い分けをお話します。
お米を炊くなら
日本の食卓では、欠かせないご飯!
お米を炊く時は、軟水が向いています。たんぱくなお米はミネラルが豊富な硬水で炊くと雑味にも感じられ、パサパサに炊きあがってしまうのです。 白米を炊く時は、おいしい軟水で炊くと甘味のあるふっくらしたご飯が炊けます。
カルドという魚介出汁で炊くパエリアなどは硬水が向いています。お米を洗わないで炊くパエリアは米の糠臭さも感じなくなり、旨味をさらに乗せることもできます。
お出汁を引く時
日本のお出汁も軟水が向いています。硬水でお出汁を作ると硬水に含まれるマグネシウムやカルシウムがかつお節の旨味成分と結合することで灰汁が出やすくなり、また旨味も落ちてしまいます。
軟水で澄んだ美味しい出汁を取りましょう。
煮物
やはり煮物も軟水の方が向いています。 ミネラルが少ない分味の浸透が速いです。灰汁が強い野菜は、硬水がいいという意見もありますが、今は米糠や炭酸水など灰汁を効率よく抜ける方法は沢山あるので、味の染み込みを重視して、基本軟水がベストでしょう!!
魚の煮物も軟水を使いますが、香辛料やスパイシーなエスニック料理・癖の強い魚料理には硬水が使われることが多いです。
お肉を煮込む
お肉を煮込む料理には、硬水が最適です。 ミネラルウォーターのカルシウムとお肉のタンパク質を結合することで灰汁として抽出することができ、柔らかく臭みのないお肉の煮物を作ることができます。
最後に
向き不向きをみると西洋料理やエスニック料理には、硬水を使うことが多いですね。 やはり先人の仕事は、その土地の水に適して作られていることがいまでも理に適っているということなのでしょう。繊細な出汁を取る日本では、軟水ならでは料理と言っていいと思いますね^^
お水は、料理にはなくてはならないものもはや食材の一部といってもいいほど大事なものですね^^
ふと思ったときに、おいしい軟水でごはんを炊いてみたりしてください^^
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